2020年3月7日 相場の見通し②

の続きです。

ひとつ目の政策期待。これが相場には大きな影響を与えます。

今、私も含め、ここから米国、欧州が財政出動のような大きな景気対策をしてくると期待しています。そうなんです。期待しているんです。相場の格言で、「期待で売って、失望で買え」というのがあります。今って相場が下がっているので失望のタイミングだと思っているかもしれませんが、違うんです。相場は期待をしているんです。トランプさんがなんとかしてくれると。理由は大統領選を控えているから。今までさんざん、トランプさんの外交政策に振り回された私たちですが、そのトランプさんに今、期待している状況です。冷静に考えると今の状況で政策に期待って、ちょっと都合が良すぎないか…と思います。そうです。今の相場は期待感が織り込まれた相場なんです。先日、米国は0.5%の緊急利下げをしました。その後の市場の反応をみればわかります。結果、一時上がるものの上がりきれずでした。市場の期待には届かず、市場はもっとやれというサインを出しております。

 そこで考えました。じゃあどのぐらいの政策をすれば今の相場を切り返す力をもてるのか。たとえば、リーマンショックのときのように、何十兆円というお金をばらまくのか。もし、ばらまいたとしたら、米国の金利ってさらに下がり、マイナス金利目前まで突っ込みます。下手するとマイナス金利です。もしそこまで突っ込むようなら、もう政策余地はなくなります。大胆な政策が打てなくなります。今の日本をみればわかるように。つまり、景気対策の最後の一手になるんです。よく考えたら、欧州はすでにマイナス金利。その中でも去年はすでに結構思い切った資金供給策を出しておりますが、相場に対しての影響は限定的でした。今回それに追加するという形になりますが、そこまで大きなばらまきはできないような気がします。

以上のように考えると、過度な政策期待は禁物です。

今の相場の動きをみても、楽観姿勢がわかります。

 長期金利が過去最低になっているにもかかわらず、NYダウは高値から14%の下落で済んでいます。まだ26000ドルです。大統領選までに30000ドルは超えるだろうという期待感がまだある水準です。つまり、今の相場は悲観と楽観が大きく二極化しているのです。金利は嘘をつかないという格言もありますが、正解なのは金利だと私も思います。正直、金利は行き過ぎていると思いますが、それを踏まえても、今の株価はまだ高いです。

次にふたつ目の国の考えです。

これについては、FRBのコメントでは、まだ経済は強いと示しております。今回のコロナの影響にを軽視しているようなコメントです。おそらくトランプさんからの圧力だと思いますが、ここで米国経済に弱気な姿勢を示してしまうと株価が下落してしまうからです。正直、コロナの影響による景気の失速って一時的だと思います。ワクチンができれば落ち着くと思いますし、経済活動は再開されますので、米国はここからです。そのため、このコメントを信用できないような状況に一時的になると思います。ですので、その部分を織り込んでくる株価になると思います。

最後にWHOなどの専門機関です。

ここの判断が一番問題だと私は思います。適当すぎる…と思います。最初は、大したことがない→少し危険かも→非常に危険、けどパンデミックではない。
誰でもわかるような判断です。前もって基準を考えるのではなく、すでに起きたことを基準とした判断しかできないんでしょう。よって、この意見を基準に動いていては遅いということになります。

 以上、3つの期待を分析しました。

 3つの分析の結果、期待を上回る政策は期待できないこと、米国景気はここから経済活動が止まる可能性が高いこと、専門機関は先を予測した対策ができないこと。この3つの理由から、まだ株価は落ち着かず、下落圧力がかかる可能性が高いです。

 ちなみにイタリアの感染者は5800人を超え、先日とうとう街の閉鎖を発表しました。ミラノやベネチアも対象に入り、約1600万人に影響が出るということです。

閉鎖した地域はホテル、美術館、体育館など様々な施設が閉鎖。レストランやカフェは営業できますが、1メートル以上離れて座らないといけないとか。これは結構影響が出ます。

 米国が同じようなことをするとは思えませんが、州によっては緊急事態宣言も出しており、感染者がここから増えるならば経済活動は止まるでしょう。

◎最後に

 以上、今回はかなり長くなりました。しばらくは相場が荒れそうです。 ご参考にしてください。

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