2020年3月21日 相場の見通し③

の続きです。

話がいろいろ飛びましたが、現在の株価は、企業利益が全体で約30%減益になる水準、そしてその業績がしばらくの間続くと想定した水準だと考えられます。2014年末からはそうでしたので。

 実際はどうでしょうか。

 今回の株価水準はS&P500を参考にしました。このS&P500は米国の時価総額の80%をカバーする指数です。この指数の中身を確認したところ、コロナの影響を受けやすい、一般消費財、車などの生産停止の産業、原油下落のエネルギー、素材関連の比率って、30%ぐらいです。残りの70%ほどの業績は今回のコロナ関連の影響を受けにくい業種です。たとえば、IT、インフラ、生活必需品などです。10%ほどを占める金融は今回の相場の下落で違った意味で影響は出ますが、経済活動という意味では除きました。

 この30%の業種が大きくマイナスになったとして、残りの70%は心理的悪影響しか受けないと考えると、ここから2014年のときの業績がしばらく続くとは私には思えません。だって、来年には落ち着く可能性が高いですので、バタバタ会社が倒産するような二次ショックみたいなものが起こらない限り大丈夫だと思います。それを防ぐために、先進国のトップはものすごいお金をばら撒いているわけで、リーマンショックからの教訓でそれは起きないと思います。

◎2つの分析結果をふまえて
以上、過剰流動性からのお金の量というアプローチと、企業業績というアプローチから分析を行ってまいりましたがいかがでしたでしょうか?

 私の分析結果をお伝えしますと、NYダウは2万ドルを割れば目をつぶって買いです。たぶんこれは間違いないと思います。

 理由は、米国のお金の量がピークアウトした2014年末からお金の量がさらに膨れ上がってくることによる、株価の下支え圧力。この効果がいくらぐらいかを算出するのは難しいですが、あの時17000ドルでしたので、当時と同じ状況であれば、それ以上の株価になります。次に業績については、ここから30%減益を織り込むのであれば18000ドル、19000ドルが下値。ただ一方で、ここから過去にない景気対策が打たれる予定です。それを考えると、30%減益を織り込むのは、やりすぎ。S&P500の構成からみても、景気対策をしたうえで、30%の悪い業種で全体の利益が30%とか40%減るというふうには、私にはまったく思えません。

 よって、下値はもう限定的だと考えます。

需給によるヘッジファンドも、18000ドルや19000ドルになって売りを仕掛けてくるリスクは取らないと思います。一株利益から見ても、この水準では仕掛ける意味はあまりありません。しかも政策次第で大きく業績が転換してしまいますので、そのリスクは取らないと思います。

◎最後に
そろそろ底が近いと思われます。
相場は先を見据えて動きます。今はその先が見えないため不安一色ですが、徐々に見え始めます。

ここが一番大事なところです。
よろしくお願いいたします。

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