2020年3月21日 相場の見通し①

◎はじめに

 前回の相場想定から2週間が経ちました。相場は相変わらず大荒れ状態が続いております。あらゆる政策を各国取っておりますが、なかなか落ち着きません。一体どうなれば相場が落ち着くのか、その辺を考えていきたいと思います。

◎状況確認

 現在、発表されている政策を整理します。まず、米国はゼロ金利まで利下げ。それに加え、量的緩和を再開しました。規模は7000億ドル(レートざっくり108円として75兆円)ほどです。この規模はリーマンショック後に行った、QE2ぐらいの規模です。

ここで、過去行った米国の量的緩和について整理します。

リーマンショック後、先ほど書きましたように、米国は量的緩和QE1、QE2、QE3、これにツイストオペというものを行いました。ツイストオペは除くとして、実際、この緩和により3.6兆ドルのお金が市場にばら撒かれました。結果、資産価値は上昇し、過去ないほどの株価を演じることとなりました。ここをもう少し深掘りすると、今回の米国のばら撒く規模の大きさがわかります。

 過去の量的緩和でばら撒かれたお金も大事ですが、期間も大事です。QE1は1兆7500億ドル撒いたのですが、期間は1年半。QE2は6000億ドルですが、半年間です。QE3は毎月定期買い付け&規模は小さいため省きます。そして、今回数カ月で7000億ドルです。これって、ばら撒くペースを考えると、かなり多くない?と思いませんか??私は思いました。下手するとQE1に匹敵するようなばら撒き方です。トランプさんの圧力でしょうか、かなり踏み込んだ金額とペースです。

 次に、欧州も79兆円規模の量的緩和を発表しました。欧州はリーマンショック後、300兆円ほどの緩和をしており、それと比べても今回の金額は大きいです。欧州ってあらゆる国からできているため、緩和ペースは他の国と比べ遅いというイメージでしたが、今回はかなり大きく踏み込んできた金額だと思っていいと思います。

一方日本ですが、量的緩和はせず、ETFの買い付け金額を6兆円から12兆円へ拡大しました。株価対策としての効果は少しありますが、他の国と比べても、ここからの政策余地が小さいということがわかります。

 なぜ日本は量的緩和をしないのか。これは、リーマンショック後に行った量的緩和の量をみればわかります。

 ドルベースですが、米国は3.6兆ドル、欧州は3兆ドル、日本は4.5兆ドルです。

ご存知でしたか?

 そうです。日本は異次元緩和と言われたように、世界で一番お金をばら撒いた国なんです。そのため、ここからばら撒く余地が小さいのです。
量的緩和について整理してきましたが、今回の量的緩和の金額はかなり大きいと思います。点数でいうと、100点満点に近い数字だと私は思います。

 それなのに…株価は下げ止まりません。なぜでしょうか??

 

次に、株価について分析を行います。

◎今後の株価想定

 まず今回私が考えた分析の方法は、世界で溢れているお金の量からのアプローチと、企業の業績からのアプローチです。

◎量的緩和からのアプローチ
今回は、米国が世界の株価の中心で影響力も大きいことから、米国に絞って考えます。

米国はリーマンショック後、株価は下がり、先ほど書きましたQEを開始します。3.6兆ドルお金をばら撒いたのですが、このばら撒きが終わったときの株価が、世界で溢れたお金が一度ピークアウトしたときの株価ということになります。実際は、欧州と日本はばら撒きを続けましたが、とりあえず米国だけで考えます。

 QE3が終わったのは、2014年10月末です。このときのNYダウを調べますと、だいたい17000ドルから18000ドルぐらいです。要は、資金を3.6兆ドル使い、ここまで株価を押し上げたということになります。当然、株価を最終的に決めるのは企業の業績ですので、そのときの業績云々はありますが、溢れたお金がないとここまで上昇はしなかったはずです。ですので、お金がピークアウトした17000ドルをひとつのラインとして考えます。

 今回、7000億ドルをばら撒きますので、さらに資金量は増えます。そのため、お金の量から考えますと、17000ドル以下はない、ということになります。

 実際は、2014年11月以降も、日本と欧州は量的緩和を続けておりましたので、お金の量はピークアウトどころか、増え続けているというのが実情です。そのため、17000ドル以下になるのは、少し考えづらいかなと思います。

に続きます。

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