原油市場。WTI原油とブレント原油ってあるけどなに??何が違うの??

とどける塾

今日は少し専門的な話です。WTIとブレントについてです。
よくガソリンの値段の参考にされるのはこの価格です。

なぜ今この話をしようと思ったのかと言いますと、
最近この市場が異常な動きをしているからです。
今後の値動きを見る上でも、このふたつの原油の動きは
見ていった方がいいと思いますので解説します。

まず、そもそも世界には3大原油と呼ばれているものがあります。
WTIとブレントとドバイです。
まぁここはたいして重要ではないので細かいことは気にしなくていいです。

今回はWTIとブレントです。ブレンドではないですよ(笑)それはコーヒーです。

まずこの2つの違いですが、
WTIはアメリカで採れる原油の値段の参考値。
ブレントは主に欧州で採れる原油の値段の参考値です。
このそれぞれで採れる油(あぶら)の価格を参考にしながら、商社などは原油を取引します。

ちなみに油の質としては、ブレントよりWTIの方が高品質です。
一方で、価格はなぜか、質の低いブレントの方がWTIより高いです。

ん?なぜ??と思いますよね?
品質が良くて安ければみんなWTIを買いますよね??

理由を説明します。
ネットで調べると複雑に解説しています。
理由は簡単。
輸送しやすいか否かです。


ブレントは輸送しやすい一方、WTIは輸送しにくいからです。
だからブレントの方が高いのです。
ブレントは海上油田ということもあり、自由に輸送できます。
一方、WTIは掘ったのはいいけど、それを運ぶツール(インフラ)が十分に整っていません。

最近では、アメリカでシェールオイルというものが採れます。
これはものすごいかったい石の下から採れるものです。
ここ数年、このかったい石を掘れる技術が進み、今や米国は世界最大の産油国です。

ただです。。。うまく輸送できないんです。。。
そのため、在庫が積みあがりやすい。。。
結果、運びやすいブレントが利便性が多く、
それにより価格はブレントの方が高いのです。

また、ここ数年は、中国をはじめアジア地域の成長が拡大しており、
アジア地域がブレントの消費を増やしているのも高くなる要因です。
また、高くなるもう一つの原因。
それは中東情勢です。
中東が荒れると輸送問題などがでてきてしまい、結果価格が上がります。
そのため、中東情勢の影響を受けやすいのもブレントの特徴です。

こんな風に簡単に違いを説明してきました。
ただ、価格差があるとは言え、基本的に値動きは連動します。
どっちかが上がって、下がるということはないです。

そして今(2020月4月28日)、このWTIとブレントの価格差が急拡大しています。
WTIは10ドル、ブレントは20ドルと言った感じです。
価格差が倍です。

理由は上記の説明をみればわかりますよね。
そうです。在庫量です。
ブレントはよく利用されるため在庫は溜まりにくいですが、
WTIは輸送しづらいわ、消費量が減ってるわで、在庫量が急増しております。
貯蔵量にも限界がある。。。ということでの値下がりです。
逆に在庫量がある程度調整できたのなら、20ドルぐらいまでは戻るでしょう。

またここ直近は値動きが激しいため、
ギャンブル的な投機マネーが入っているのも不安定さの要因でしょう。
なぜこんなことをしているのかは、
以前の原油相場暴落記事を見ていただければわかると思います。

最後に豆知識。
原油の取引をする時の単位にバレルという言葉を使います。
1バレルいくら、みたいな感じです。
ちなみに1バレルの量ですが、約159リットルです。

また日本の原油は主にドバイ原油を輸入しており、WTIでもブレントでもありません。

今回の内容について、動画でも説明しています。
ご参考にしてください。

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